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 [音楽]

今年はショパンの生誕200年という記念の年でもあるので、楽器店でもショパンに関する
文献が沢山ならんでしますね[るんるん]
私もコンサートのために、色々と本を読んで勉強していますが、今日読み終わった本の
ご紹介です。


ショパンの音楽記号 -その意味と解釈-
楽譜の読み方、見方など、ピアニスト・教育者として長年活躍されているセイモア・バーンスタイン氏の考えや演奏の仕方を例を挙げながら具体的に書かれています。
そのほか、楽譜上にあるペダル記号の解釈、cresc. とdim.、<、>の違いなど、とてもわかりやすく丁寧に説明されています。
誰も教えてくれなかったようなことが書かれていると思います。
ページ数も少ないので、あっという間に読めてしまいます。

ご興味のある方は是非読んでみて下さい[exclamation]お勧めです[グッド(上向き矢印)]

個性 [音楽]

今日はある人のショパンの演奏を聴きました。

感想はというと。。。。すばらしい演奏とはいえませんでしたが、
ある意味、色々勉強にはなりました。
コンサートの半分がショパンで、半分は様々な作曲家の作品という
プログラムだったのですが、何を聞いても同じに聞こえるのです[バッド(下向き矢印)]
というのも、作曲家の特徴だとか、作品の解釈とかそいうことが全くなく、
演奏家の個性が前面に出た演奏だったからです。とにかく何を弾いても熱いのです。
静かな曲であっても[たらーっ(汗)]そして、どの曲もものすごい速さで弾き飛ばしていました[たらーっ(汗)]
そのテンポで弾ききれないような速い細かいパッセージは中身を省略したような演奏[むかっ(怒り)]

今、ショパンの本を読んでいるので、ショパンの言葉をたくさん聞いているような状態なので
益々「ああ、ショパンはきっと嘆き怒っているのではないだろうか。。。ごめんなさい」と
思ってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

人のことをああだこうだ言うのは簡単なことなのですよね。けれど、どんな人であっても、コンサートをやるというのは本当に大変な事です。
「人の振り見て我がふり直せ」じゃないですが、ある意味、あれだけのエネルギーを一環して保てるというのもすごいですし、何があってもとにかく止まらず弾ききる・というのもすごかったですね。あのくらいの強さと度胸もないとだめなのかも。
その辺は私も見習わないと・です[ひらめき]

人それぞれ個性というものがあって、それがまたよいことなのだと思うのですが、やっぱり
聞いている人としては、個性だけでは飽きてしまうというか、やはり変化がないとお腹いっぱいになってしまします。お料理と同じ。同じ味付けばかりコース料理が続いたら飽きてしまうのと同じことです。
私の場合も私の個性があるので、それが「どの曲も似たり寄ったり」という印象になってしまわないように、選曲にも気をつけないといけないですし、それぞれの曲の解釈をしっかりしないといけないな・と思いました[るんるん]

なんだかプログラミングがまとまらない状態になってきてしまい、ただいま悩み中です[たらーっ(汗)]


弾き合い [音楽]

今日は友人と都内にスタジオを借りて、弾き合い会をしてきました[るんるん]
人前で弾くというのは、一人で家で練習しているよりも大きな進歩に繋がることがあります。
勿論、一人でコツコツ練習する事は絶対に必要ですが、仕上がってきたら、一人でやるよりも
誰かに聞いてもらうというのが大きな練習になる事があります。
緊張感や、家で練習しているよりも広い部屋だったり、ピアノがいいものだったり、
何となく私の感覚では、耳が広がるというのでしょうか、自分の弾いている音をより一層
集中して聴いている気がします。その為、新しい発見があったり、あるいは失敗したりする事で、
「自分は本番になると、ここがうまく行かないんだ」とか「ここでカラダが硬くなる」とか「ここで腕が
はってくる」とか「いつもなんでもない所で暗譜が危なくなる」とか、本番で注意すべき、本番までに
再度詰めて練習なり研究なりすべき課題も発見させてくれます。
勿論「あ、ここはこんな風にもできるぞ!」というひらめきが浮かぶことも[ぴかぴか(新しい)]
1回のステージは10回の練習よりも得るものがある・という言葉を聞いた事があります。
本当に不思議なもので、たとえその本番がうまく行かなかったとしても、本番を終えた後に弾いてみると
今までよりも簡単に難しかったところが弾けるようになっていたりすることもあります。
コンサートやコンクールというのは、日常生活ではありえない程の緊張感と精神的ストレス、プレッシャーを
感じます。
弾き出してしまえばなんでもないのですが、ステージに上がるまでが。。。。
そういったことを乗り越えたご褒美なのでしょうか[グッド(上向き矢印)]
一つ乗り越えるごとに、少しずつ、一歩ずつ成長していく自分を感じます。

レッスンでもある意味同じ事が言えます。
レッスン中に注意されてやってみてもできなかったことが、家に帰ってきてやってみると何でもなく
弾けてしまう。「何でできなかったんだろう。。。」と思うのですが、ちょっとした筋肉の緊張だったり
精神的な緊張で作用してしまうものなので、きっとそういったことなのでしょう。
逆に、家で弾けていたものがレッスンで突然できなくなることもありますよね。
子供さんなんかには多いのではないでしょうか?

これまでバリバリやってきて子供のときから完璧だった優等生の先生には「練習が足りないからだ」とか
「どうしてそうなるのか理解できない」と叱られてしまうかもしれませんが、私はそうではなかったので
こういう経験を沢山してきたので(笑)生徒さんが1回目でうまく行かなくても、叱ったりはしません。
勿論明らかな練習不足は話しが別ですが。先生というのは、練習してきたのに緊張してうまく
行かなかったのか、練習不足で上手く弾けなかったのかは分かりますから、そこはきちんと見極めて
指導します。
練習してきたのに、緊張や張り切りすぎて気負いの為にうまく行かなかったことで叱ってしまうと
益々緊張してしまってうまく行くものも行かなくなります。
精神的ないいリラックスがどんなに大切なことか[exclamation]
いいリラックスができていると、脳が開放され、耳も開いて音が良く聞こえ、音楽が自然と溢れてくる
のです[ぴかぴか(新しい)]
(逆に、緊張していると、筋肉も脳も硬くなり、耳も閉じて音も聞こえにくく、音楽も凝り固まって
搾り出すような感覚です。。。)
私は海外の講習会でこの状態を体験しました。
自分でもビックリするほど、自然に音楽が湧き出てくる感覚というのを体験しました。脳の開放感、
精神の開放感。。。これが心の開放につながり、音楽が生まれてくる感覚でした。
本当に貴重な体験で、今でもあの感覚は覚えています。そして、今でも私の宝物となっています[るんるん]
あの感覚に出会っていなければ、今の私の音楽もないかもしれません。

ですから、子供さんのレッスンでも、できるだけ精神的にリラックスして、心が開放できるような環境を
作ってあげたいと思っています。
勿論、甘えが出てきてふざけていたり、やる気の出ない子には、ビシっという時もありますよ。
メリハリがないのは好きではないので、きちんと真剣にやるときにはやる!という姿勢でレッスンしています。

お子さんでも、大人の方でも、ある程度曲が仕上がってきたら、ご家族でもお友達でもいいので、誰かに
演奏を聴いてもらいましょう[るんるん]
そうすると、一人での練習では発見できなかった宝物をきっとプレゼントしてくれると思います[ぴかぴか(新しい)]

思い [音楽]

私は子供の頃からお話しが苦手でした。
大人になる(歳を取る)ってすごい事で、大学生くらいからは大分話せるようになってきて、
今ではコンサートでMCまでもしております。
子供の頃の私からしたら、とても考えられないこと。

けれど、やはり大切なことだったり、自分の深いところで思っていることは今でも言葉にするのが
とても苦手です[バッド(下向き矢印)]
昔よりも言葉にできる範囲は広がってきていますが、やっぱり一線を越えられない部分があるのです。
それでも頑張って言葉にしても、搾り出すのでぼそぼそとしか言葉にならない。。。
聞こえなくて聞き返されると、普通の声よりも一生懸命言う分大きくなる。。。

まあ、こんな子供(今でも)だったので、母は私に「何か感情の捌け口になるものがないと
この子はきっと将来苦しくなる」と思い、ピアノを始めさせてくれました。
母が声楽家なので、家にはピアノがあり、保育園に行く前などにピアノで「かえるのうた」などを
弾いていたので、「音楽が好きなのかな?」と思ったのもあるみたいですが。
そうやって始めたピアノですが、「弾くのは好きだけど、練習は嫌い」というどこにでもいる子供と同じで、
やはり母には「練習しなさい」とよく言われ、「そんなに練習が嫌なら辞めてしまいなさい」とピアノに
鍵をかけられたこおともありました。
そうすると「ピアノが嫌いなわけじゃないのに。。。」と悲しくなりました。

そんな良くある山も乗り越え、今こうして演奏もさせて頂いていますが、やはり音楽って(声楽には歌詞が
ありますけど)歌詞がない分、想像するのが大変なときもありますが、考え方をかえればその分、
自由なイメージも持てるわけです。
言葉にできないような感情を音楽に託すこともできます。例えば、悲しい事があったとき、そのときの感情に
合った曲を弾くことで自分の心を癒し慰めたり、押さえ切れない怒りを音楽にぶちまけてみたり、
昔の作曲家たちが恋人を思って作曲したように、
演奏する側としても、そういった作曲された背景を踏まえて曲を選んだり、思いをある人に伝えたり・・・
ということもありますよね。
コンサートの時には女優さんのように、その曲に合った感情・色彩・テンポ・背景などを想像したり空想したり
しながら様々な思いを込めて演奏するのですが、そうした気持ちを汲み取って、感じ取って頂けたら
こんなに嬉しいことはないです[ぴかぴか(新しい)]

まだまだ修行中ですが、やはり演奏するからには何かお客様の心に温かいものを残したいと思います。
「凄かったね」というのではなく、「何だか良く分からないけど、何かいいよね[いい気分(温泉)]」と、心が温かくなって頂けるような
心に伝わる演奏。
私の「思い」を演奏に乗せられるように、日々努力したいと思います[exclamation×2]
そして、実際の言葉でも思いを伝えられるように、こちらも日々努力しなくては。。。
思いを伝えるって、やはり大切なことですよね。それが、大切な人であればあるほど。。。

お国物 [音楽]

今日はプラハ交響楽団のドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」を聴きました。
指揮者は当初の指揮者から変更になり、何と「のだめカンタービレ」にヴィエラ先生役で
ご出演されているズデニュク・マーカル氏でした[exclamation]

これまで「新世界より」は何度も聞いた事がありましたが、全て国内オケでした。
プラハ交響楽団の演奏を聴いたのも初めてでしたが、さらにお国物だったからか、
とても素敵な演奏でした[るんるん]
1楽章も日本のオケだと普通に弾いている部分にも揺れと遊びがあり、
「こんな風にできるんだ!」と嬉しい発見。
3楽章は楽譜に指示はおそらくないのでしょうが、(いいのか悪いのか)かなりテンポの変化をつけて
いました。聴きなれているものからすると、「おっとっとっと~」と重たくなっていく部分もあるのですが、
面白かったです。
4楽章はさすが!といったところ。
全体的に国内オケと響きの厚みの作り方が全く違うように感じました。
国内オケだと、全体が厚く「のべ~」っとした印象なのに比べ、とても立体的に音が響いてきて
「こんなに違うんだな~」と思いました。
ドイツとフランスの違いのような感じといいますか。。。
重たい厚みのある感じと、輪郭はあるのだけれど、透明感があって凛とした感じの違い。。。

私にとっては初めての感じのドヴォルザークでしたが、好きでした[黒ハート]
この違いが分かったのも、これまでに何度も聴いてきていて、この音楽を良く知っていたからです。
音楽って人が奏でるものですから、同じ曲を演奏しても、本当に人により解釈や感じ方が違って
違いが出て面白いです。
1つのお気に入りの曲を見つけたら、いろいろな人の演奏で聞き比べて、自分のお気に入りの演奏を
探すのも楽しいですね[るんるん]
人それぞれ、好みも違いますから、そうやって沢山の演奏を聴いていくうちにセンスも磨かれていくと
思います。好みもはっきりしてくるでしょう。

いい音楽を聴くって、幸せな気持ちになります[ぴかぴか(新しい)]

数ヶ月前の話ですが、レオン・フライシャーの演奏会に行った時のこと。
彼は30代の弾き盛りのときに病気になってしまい、演奏不能になって教える方に専念していましたが、
奇跡的に最近演奏家として復帰しました。
現在70歳くらいですが、弾き始めた第1音を聴いた瞬間、本当に美しく、暖かく、神聖で、涙が溢れそうに
なりました。正に彼の人柄・人間味・人生観が表れた演奏会で、テレビでも放映されましたが、
素晴らしい演奏会でした。
有名なピアニストの演奏会に行っても、本当に心から満足というか、心にしみる演奏会に出会えることは
まれです。もちろんフライシャーさんは有名ですが、そういう瞬間に立ち会えたことが幸せでした。

有名な演奏家であっても、やはり体調や気分の問題だったり、いろいろな条件・状況から、いつも
いい演奏にめぐり合えるとは限りません。
心にしみる演奏というのに有名・無名ももちろん関係ありません。
子供の演奏するピアノにだって感動する事があるのですから!

本当に不思議です。
自分の練習でも、「今日はやる気ないな~。気分が乗らない。。。でも練習しなきゃ」と思いながら
弾き始めると、意外と気分が乗ってきて、いい演奏ができるときもあれば、
「よし!今日はやるぞ~♪」と気力もやる気もあるのに、弾き出すと音楽が流れていかないという
時もあります。
勿論「気分が乗らないな~」と思いながら弾いて、本当にダメダメな演奏の時もありますよ(笑)

とまあ、人間のしていることですから、やはり波というものがありますから、本当にいい演奏に
巡り会えるのはある意味、幸運なことなのです。
でも、本当にそういう幸運な演奏会を聴けたときには、温かい気持ちになります。

何だか書きたいことが色々湧いてきましたが、長くなってしまうので、またの機会に書くことにします。

みなさんも幸運な演奏会に巡り会えるといいですね[ぴかぴか(新しい)]

お休み [音楽]

今日はお休みだったので、一日色々とできました[exclamation]

掃除して、洗濯して、3時間勉強!夕方買い物に行って、夕飯の支度。
ご飯食べ終わってから、明日のご飯の下ごしらえ。

しかしピアノは練習できていない。。。
でも、コンサートのプログラムが決まらないことには練習もできないので、
お勉強・調べ物は必要です!
やりたい事やアイディアが色々浮かんできて、う~んどうしよう。
色々やりたくなってきました!
もう少し勉強して、アイディアをまとめていかないと。。
でも今日は、久しぶりに集中して時間が取れたので、気分的には満足です[るんるん]

そういえば、ここ何日か、この間のブログでも書いたキウイジャムでヨーグルトを食べてます[グッド(上向き矢印)]
美味しくって気に入ってます[ぴかぴか(新しい)]


♪参考にさせて頂いている本の紹介です♪

ショパンの響き

前回載せた「弟子から見たショパン」の続編のような本です。
まだ読み始めたばかりですが、こちらもまた、ショパンのレッスンや、他の作曲家の作品との比較など、かなり興味深い内容です!


明けましておめでとうございます♪ [音楽]

2010年!HP作成に伴い、ブログを遂に始めました[るんるん]
皆様、宜しくお願いいたします[ぴかぴか(新しい)]

日々思ったこと、感じたこと、ピアノのこと、コンサートのこと、レッスンのことなど、
色々綴っていきたいと思います。

まずは、今年の目標から!

今年は私の大好きなショパンの生誕200年という記念の年。
沢山のピアニスト達が、様々な企画でコンサートを沢山することと思います。
そんな中、私も私なりの企画を立てて、リサイタルを企画したいと思い、只今計画中です!
概要は決まってきましたが、まだ一ひねり必要かな。。。
決定次第、お知らせしていきます。

ということで、目標は「コンサートを成功させる!」
成功と言っても意味合いは人それぞれ。私の意味する成功とは、
・自分の音楽をお客様に届けられる
・お客様と共有できる空気が得られる
・お客様の心に「何か」届けられる、残る
・悔いの残らない演奏をする、力を出し切る!

音を間違えないとかそういうことはあまり関係ありません。
勿論、ミスのない方がいいに決まっていはいますが、音楽って、人の心に何かを残すって
そういうことではないのですよね。

どんなに完璧にミスなく弾いたとしても、全く心に残らない、感想も残らない演奏って
何だか寂しいです。血が通っていないような、体温を感じないような、機械の様な演奏では、
せっかく人間が奏でている意味がないですよね。
演奏には、その人その人の人間性だったり、考え方だったり、性格だったり、生き方だったり、
そういった人間味が表れるものです。
だから恐くもあります。隠そうとしても表れてしまうのです!だからこそ、自分自身も成長しなくては
音楽も魅力的にはなりません。自分が成長していくと、音楽も不思議と成長するのです。
自分を磨き、音楽も磨く。一緒に成長していくパートナーのようです。

日々、音楽と一緒に成長して、魅力的な輝いている女性になりたいものです[ぴかぴか(新しい)]

「何かいいな。良かったな」そんな風に、心がホワっと温かくなるようなコンサートになるよう
頑張ります!!


♪参考にさせて頂いている文献をご紹介します♪
  
ショパン紀行 あの日ショパンが見た風景

写真が沢山載っていて、まるで写真集のよう。そしてショパンと旅をしているようです。




弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学

作曲家別の歴史本には載っていないような、細かな内容になっています。
 ショパンが生きていたことが感じられる、「こういうことが知りたかった!」という内容が書かれています。

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